ほしのおまつり

25歳 性別無し 記録用

zoom飲みができなかった

1人の時間が相当好きだし普段からアクティブに飛び回っている訳ではないけれど、家に篭るよう勧められるのは初めてだから、本業の勉強をしたりブラックジャックによろしくを読んだり貰いものの立派なノートに料理の記録をつけたり、すぐ眠くなるから効率的でないけどなかなか楽しくやっている。

久しぶりに買い物に出たら飲み屋もハンバーガー屋もあらかた片付いてテイクアウトだけになっていて、レジには大仰な透明カバーがかかっていたりどこにも無かった納豆が申し訳程度には置いてあったりして、それなりに人はいた。お釣りはコインケースに置かれたけれど、だいぶ長いレシートは手渡しでもらった。帰ってゴーヤチャンプルーをつくったら塩梅良く炒まった。

 

2回目のオンライン飲みを開くとのことで、久しぶりに団の人達に会いたくて今度こそと手帳に書いたりしていた。初回は4月初めのへとへとの仕事帰りに突然始まって、突入するか否か首を捻っているうちに閉会して、画面割りが細かい集合写真が後から流れてきた。

オンラインと言えどその日は1時間前にメイクから始めて、返礼品の田沢湖ビールは6種類あったから今の気分に1番合うのはどれだろうなんてきれいなチラシを手にしゃがんで考えて、ケルシュという果実の香りのすっきりしたやつを選んだ。栓抜きが無いことに気付いてマイナスドライバーやら10円玉やら使ってうんうん格闘したり、おつまみ代わりに常備菜をあれこれワンプレートに盛ったりするうちに時間はちょっと過ぎて、でも始めからいるのも恥ずかしいし後々疲れるかなあと思ったり、やっぱり話せるか分からないし、やめようかち結局何度も逡巡した挙句、目をつぶってトークルームにえいやっと入った。既に団員が4人いて、久しぶりの挨拶をして乾杯させて貰った。

で、ちょっとビールを飲んだだけなのにもう何も話せそうに無くなって、5分後に操作が分からず充電も切れたふりをして(実際ちょっと分かってなかったけど)退出したのでした。もう少し上手いことやれると思っていたからちょっと自分にがっかりした。

 

zoom飲み、なかなか難しい、皮膚感覚がいつもと違うと思った。それが悪いとか向いてないとかではなく、知っているコミュニケーションの取り方と違って予想外だったからびっくりしてしまった。

 

普通の飲み会でもかなりドキドキする性分ながら、待ち合わせをして誰かに店の外で会って話し始めてしまえば後は流れのなすまま、 zoomは常に振り返れば1人だからずっと緊張している。距離や温度や音や空間を共有していないから全然別の世界にいる人たちに見えるし、だから違う世界にいることを理由に簡単に接続を切ってしまえる気持ちになる。繋がらなくても生きていけるんだから。

熱量やタイミングがわからない。会話の間にある微妙な空間を縫って自分も話しているけれどどうも分からない。

対面の飲み会は席が近い少人数と話して、相槌を打ったり話が盛り上がっている方向の話を聞いたりする。ここは話題が一つだ。一つであることは良いんだけれど。それをただ聞いているだけでも良いしなんならカメラをオフにして家事でもしながら聞きたい。自分の顔をど正面から次元空間の上に乗せている意味を感じない。せっかく一緒にいるのだから工場を楽しくしたいと思うのだけれど、やっぱりオンラインだと後ろを向くと家があって1人に簡単に立ち帰れてしまうと言うことなのだろうか、

ぼくは仮にもその人たちと会いたいと思っていたのだけれど、会いたいは話したいじゃなかったのだろうか。その点同じ方向を向いて歌うことは何となく心で会話している気持ちになれるし(声も出しているし)合唱は話さずに話した気になる都合良いものだったのかもしれない。

一時期ネットラジオにハマって2ヶ月半くらいで飽きた。

 

次の日に、うち話し好きで気の良い1人から、ぼくの発言で気を損ねたのならごめん、と連絡が来て慌ててめちゃくちゃ謝った。これが想像力かとメッセージ上でひれ伏した。ああ未だ自分のやることを俯瞰できていない、いつまでこうなのかと悔しい。死ぬまで客観なんて手に入らないのだろう。

 

推敲できていないけれど寝る。何でもまとめるには時間がかかる上に、詳細に拘るあまり長くなる。ちょろっとさらっと記したい。